龍聖です。

波乱万丈と言うより破天荒な生き方をしてきた私の自叙伝。

逃れられないトラウマ

この時期になると、人を避けたくなる。

あれは、30年以上前の事

私が、まだ岡山県に所在する国立病院に勤務していた頃、幼馴染の親友が私を訪ねて来た、様々な悩みを抱えて、精神状態が不安定になり、会った瞬間、彼の異常を察する事が出来た。

彼の話を聞いて、このままでは、彼の命が危険だと思い、彼の実家に連絡して、実家に呼び戻してもらった。この時は、これで事なきを得た。

数年後、私は、自衛官になり福岡県で勤務していた。そして、結婚し子供が二人出来て、幸せいっぱいだった。

最悪のトラウマは、ここから始まる。

ある夏の日、久しぶりに帰省して、親友に会う事に!

その時、彼は、私に言った。

もう、分かってると思うけど、来年の夏には、もう居なくなるから。

えっ?死ぬ気だ!

まて、変な事を考えるな!

だめだぞ!絶対に!

いろいろ話して、別れた。

私は、福岡に帰らなければならず、他の親友に連絡して、彼の様子を時々見に行ってほしい。と!

翌年の夏期休暇、私は、彼の事が、心配で、当時の妻に、理由を話し、帰省して、彼に会いに行きたいと。

しかし、元妻は、大反対!

理由は、死ぬ死ぬと言う人に限って死ぬ事は無い。と!

しぶしぶ、帰省を諦めた。

その年の、ちょうど今頃、実家の母から電話がきた。親友の彼が、早朝、線路で亡くなったと、、、

あの時、帰省して、彼に会いに行ってたら、助ける事が出来たかもしれない。未だに後悔するばかり。

それと同時に、なぜ、あの時、帰省させてくれなかったか!なぜ、反対を押し切って帰省しなかったのか。

それから、この時期になると、人間不信になり、

人を避けたくなる。

特に親しい人を遠ざけてしまう。

どうしたら、良いのか?

何時迄も、トラウマから逃れられない。

出来るだけ、思い出さない様に心掛けてても、この時期になると、どうしても記憶が蘇る。

友よ!なぜ死んだ!

幼い頃の楽しかった思い出も、今は、思い出す事が辛い。